楽天でんきはおすすめの電力会社なのか

電力自由化がスタートしてから数年が経過したものの、まだ電力会社を乗り換えていない方も多いだろう。

電力会社を乗り換えるかどうかは、個人の価値観次第である。しかし、もし「手続きが面倒くさそう」というイメージだけで行動していない人がいるならば、それは「もったいない」。電力会社の切り替え手続きは非常に簡単で、ネットだけで完結するからだ。

そして(もちろん例外はあるが)多くの場合、電気料金は安くなる。

2018年10月1日、楽天グループの楽天エナジーは、個人・家庭向け低圧電力供給サービス「楽天でんき」の提供を11月1日から開始することを発表。

以前から楽天エナジーは存在していたものの、今回注目すべき点は個人用・家庭向けの電力小売に本格参入するという点だ。

詳しい特徴は後述するが、「基本料金0円」という点はかなり魅力的である。これにより、大幅にユーザー数が増加するのではないか。

本記事では、楽天エナジーの楽天でんきは本当にお得(おすすめ)なのかについて考えてみる。

楽天でんきとは

楽天株式会社の楽天エナジーは、2017年2月から法人向けに電力の小売を開始。そして2018年11月には、個人向けの電力小売に本格的に参入する。

楽天でんきの最大の特徴の一つが「基本料金0円」という点だ。

これは電力自由化後に、一部の新電力(Looopでんきなど)によりすでに導入されていたもので、それ自体に真新しさはない。しかしながら、基本料金0円ということは、電気使用量に関わらず電気料金を節約できる可能性を秘めているとも言うことができる。

さらに、楽天グループならではのポイント制度も見逃せない。もう少し詳しくメリットを見ていこう。

楽天でんきのメリット・おすすめポイント

筆者は、昨年からENEOSでんきと契約している。

ENEOSでんきに特に不満はないが、そのメリット(ガソリン代の割引やTポイントが貯まる)を享受しきれていない実感がある。

一方で、楽天グループのサービス(楽天市場、楽天カード楽天モバイル)にはかなりお世話になっており、ポイントもそれなりに貯まる。

そう考えた時に、電力会社の乗り換え候補として楽天でんきが有力な選択肢になることに気が付いた。

楽天でんきのメリットは、以下の通りだ。

1.基本料金が0円 従量料金も安い

先ほどから繰り返し述べているが、楽天でんきは基本料金が0円である。

極端なことを言えば、1ヶ月電気を全く使用しなければ支払いは発生しない。(現実的ではないが)

ただし「基本料金0円」には、往々にして「罠」も多い。

電力会社で言えば、基本料金がかからない分、従量料金(使用した電気使用量に応じて支払う料金)を高く設定しているケースもある。

ところが、楽天でんきの従量料金は税込26円/kWh(東京電力エリア)と安い。これは、同じく基本料金を0円に設定し、評判の高い「Looopでんき」と同価格である。(地域によって従量料金の差があるため要確認)

基本料金が0円でかつ、従量料金がこの水準なのであれば、一人暮らし・家族世帯問わず電気料金が安くなる可能性は高いと言える。

2.楽天ポイントが貯まる

楽天グループのサービスである以上、当然「楽天ポイント」に関するメリットもある。

まず、楽天でんきでは料金の支払い200円ごとに1ポイントが貯まる。しかし正直、このポイントは微々たるもの。それほど大きいメリットとは言い難い。(電気料金が5,000円であれば月に25ポイント、年間300ポイント)

おすすめは、電気料金の支払いに「楽天カード」を使用すること。それにより電気料金が月5,000円でも以下のような差が生まれる。

【楽天カードを使用した場合のポイントシミュレーション】

<電気料金が月5,000円の場合>

電気料金:月5,000円(年間60,000円)

楽天でんきの付与ポイント:300ポイント

楽天カードの付与ポイント:600ポイント

年間合計:900ポイント

もちろん、これは電気料金が年間60,000円を想定した試算であるため、それを超える場合には、さらにポイント還元は大きくなる。

ポイント数だけを見ると、さほどメリットと感じない方も多いかもしれないが、電気料金が安くなることに加えて楽天ポイントが付与されることを考えるとその節約効果はかなり大きい

3.楽天ポイントが電気料金の支払いに使える

楽天でんきでは、楽天ポイントが貯まるだけではない。電気料金の支払いに楽天ポイントを使用することが可能だ。

これは、個人的にはかなり大きなメリットである。

現に筆者は、楽天モバイルの支払いを楽天ポイントで支払っている。実質0円で使用している月もあるほどだ。何かと貯まりやすい楽天ポイントを、生活する上での費用に充てることができるメリットは、想像以上に大きい。

いわゆる「ポイントループ」を生み出すことができれば、かなりお得な使い方ができるだろう。

4.キャンペーン期間中の申し込みで3,000ポイント

2018年10月限定ではあるが、楽天でんきへの申し込みを行うと3,000ポイントが付与される。キャンペーンのエントリーは不要だ。

ただし、契約期間が4ヶ月以上の場合に限るため、期間中は解約しないように注意しよう。

今回に限らず、キャンペーンは行われるかもしれないが、ポイント数の増減は考えられる。3,000ポイントは大きいため、早めに検討するのがいいだろう。

楽天でんきのデメリット・注意点

ここまで楽天でんきのメリット・おすすめポイントについて紹介してきたが、メリットしかなければ誰しも楽天でんきを選んでしまうことは、言うまでもない。

いくつかデメリットや注意点があるため、確認してから申し込みを行うようにしよう。

1.非対応地域がある

楽天でんきは全国のエリアに対応しているものの、残念ながら住所でNGというケースもあるようだ。詳細は、【楽天エナジー】をチェックしよう。

2.20A以下は契約できない

楽天でんきでは、20A以下での契約ができない。

「アンペア数を落とす」というのは電気代節約の鉄板だが、そもそも楽天でんきでは基本料金が存在しないため、そこまで問題にはならないだろう。

3.引越しに伴う申し込みには要注意

現時点では、引越しに伴う申し込みは受け付けていないようだ。2019年に対応予定とのことなので、新居への引越しを予定している方は注意が必要。

特に、新築の一戸建ての場合にはまだ対応していない可能性がある。

また、引越し先が20A以下の場合には契約をすることができない点も覚えておきたい。

4.ホームページからは電力構成比がわからない

楽天でんきのホームページをしばらく見ていたが、電力構成比についての表示がない点はやや引っかかる。

これは個人の価値観次第で、気にしない方も多いかもしれないが、火力・水力・風力・電子力などの電力の構成比について記載がないのは「再生可能エネルギー推し」ではないという姿勢にも見える。

引き続き、調査し発見したら追記したい。

新電力への申し込みは早めに行うのが吉

これは、楽天でんきに限らずどの新電力でも共通しているが、実際に電力会社が切り替わるまでに1ヶ月程度の時間を要する。

冬の電気代がかさむ時期の前に切り替えを行いたいと考えている方は、なるべく早めに申し込みを行っておくのがいいだろう。

個人的には、ENEOSでんきから【楽天エナジー】への乗り換えをかなり積極的に検討している。

筆者と同じく、楽天グループ(楽天市場、楽天カード楽天モバイルなど)のサービス利用が多い方には有力な選択肢になるはずだ。ぜひ、ホームページから料金シミュレーションを行ってみてほしい。

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