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心理的に人が気になるフレーズ集
世の中には、言葉が溢れている。
筆者の場合、仕事で毎日文章を書いているため、なおさら言葉に触れる機会は多い。加えて、日頃から街中の看板や広告の文言をついついチェックしてしまう癖もある。そして、最近あることに気づた。
それは、「何度も目にするフレーズが繰り返し使われている」ということ。
「また?」と思いながらも「この言葉は人の心に刺さるから頻繁に使われているんだな」と感心してしまう。それだけ人の心を動かす力のある言葉、ということだ。
そうしたフレーズを知っておくことに損はない。
この記事では、自分のメモ的な意味合いを込めて、人がつい気になってしまう言葉と、筆者なりの解説を紹介する。「自分でキャッチコピーを作ってみたい」という方は参考にしてほしい。
思わず商品・サービスを購入したくなるフレーズ
プレミアム
言わずと知れた「プレミアム」という言葉。高級感を演出したい時に用いるが、その範囲は意外と幅広く「プチ贅沢」程度のものでも用いられることがある。他の商品よりも値段が高めで、差別化できる何かがあれば「プレミアム」を使うのもありだろう。
この言葉は、情報を受け取る側に「商品・サービスに自信があること」も示している。消費者がこの言葉を見たときには、「それなりの満足度」を期待するはずだ。つまり、その商品に消費者がプレミアム感を見出せなければ、リピートはないだろう。
〜放題
食べ放題・かけ放題・見放題・聴き放題など、世の中にはさまざまな「〜放題」が溢れている。「サブスクリプション」という言葉も一般的になってきたが、まだまだ「〜放題」の方が馴染みやすい。
最大の魅力は「定額を支払えば、金額を気にせず利用できる」という点。当然どんなに放題されても赤字になることはないはずだが、消費者からすれば「元を取りたい」「損をしたくない」という心理が働く。
「難しいことを考えたくない」「追加料金はいやだ」という層には、響きやすい言葉だろう。
限定
人はとにかく限定に弱い。その心理は、「今は手に入れられる状態にあるのに、いつかはそうでなくなってしまう」という、焦りにも似た感覚(損をしたくない)かもしれない。
今となっては、すっかり一般化してしまった「プレミアム」よりも特別感を演出できることもあるだろう。ただ、さほど特別感のないものの場合、スルーされてしまう可能性の方が高い。やりすぎると商売感が出すぎて、かえって敬遠されることもあるだろう。
キャッシュバック・ポイント還元
商品・サービスを購入したのに、お金やポイントがもらえるというのは、誰しも気になってしまうフレーズの一つ。
実際には、その分は何かしらの形で消費者から回収されることになる(一時的なキャンペーン等で広告費として支払うこともあるかもしれない)ことが多いが、目先の金額に飛びついてしまう人は多い。
キャッシュバック・ポイント還元の場合には「しょぼい金額」では相手にされない。「高い!」と思わせる金額で初めて成立する言葉。
WEB上の記事タイトルでよく使われるフレーズ
おすすめ
人は常に「おすすめ」を求めている。人におすすめされたものは、自分が気になっているもの以上に購入したくなる。実際に購入しようか検討している消費者にとっては、「やはりいいものなんだな」という「後押し」的な印象を与えるはずだ。
〜選
「おすすめ」と組み合わせて使用されることが多い。(実際に筆者もそのような記事を書くことがある)より多くの商品を比較したい人にとっては有効なフレーズだ。「5選」と言われたら、最後(5つ目)まで見たくなる心理もはたらく。
しかし、人は「選択肢が多いとかえって迷ってしまう」とも言われているし、数が多すぎると「面倒」という印象を与えかねない。
人の損得に関わる心理的フレーズ
〜しないと損
人は「得する」よりも「損をしたくない」とよく言われる。「知らないと損」や他のフレーズと組み合わせて「〜までに〜しないと損」など、いつまでに何をしないと損をしてしまうかもしれない、という心理に訴える表現。
筆者としては、このフレーズは好きではない。そもそも、損得は自分で考えるものだ。人にとっての損は、自分の損ではない可能性もある。筆者がライティングする際には、まず用いることはない言葉。
〜100%
「天然成分100%」「100%保証」など、完全にという意味合いで用いられるが、100%と言われると安心感ができものだ。
もちろん、そこに嘘があってはいけないが、誇れる何かがあるのなら100%という言葉は有効だろう。
〜まで
これも、一種の「限定」である。「〜月〜日まで!」と言われると、思わず残りの日数を意識してしまうものだ。購入する・利用するかというステップを通り越して、「それをすぎると損をするかも」という心理になる。
ただし、その期間をすぎてしまうと一気に効果は薄れる。
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